江戸っ子のユーモアを粋に楽しむ江戸小紋とは??? 武士の裃(かみしも)に用いた柄が始まりとされる江戸小紋。次第に庶民にも広がり、 富士山と茄子を描いた「初夢」や文字を意匠化した「家内安全」「雪月花」など、 遊び心のある柄が発達しました。なかでも、やく(厄・役・薬)とおろしをかけた 「大根におろし金」や、無病息災をかけた「六瓢箪」など洒落をきかせた「いわれ小紋」は 粋なお洒落を楽しむ江戸っ子のユーモアが凝縮されたものです。 遠目には無地に見え、近づけば思わずうなる遊び柄は、個性をさり気なく演出する のみうっ ...