「どうしよう!」「大変!」が口癖のF子。
予想外や緊急のことが起きるといっぱいいっぱいになって、その上せかされるとパニックに。
パニックになる人
あなたのまわりにも、なにか突発的な出来事が起こったり、急ぎの案件が発生したりすると、動揺して焦り、やるべきことが手につかなくなってしまう人はいませんか?
もしくはあなた自身がそれで悩んでいませんか?
きっと本人も、焦ることなく冷静にひとつひとつ対応していきたいと思っているのに、そうできない自分に対してやるせない気持ちがあるでしょう。
そして、またパニックに陥ってしまうのでは…とこわがっているのではないでしょうか。
突発的な出来事に直面してパニックになる人の特徴は、どんなものがあるのでしょう。
パニックになりやすい人の特徴
・自分の気持ちをがまんしてしまう性格
・完璧主義
・素直で従順な性格
・物事をマイナスに考えてしまう、不安や恐怖観念が強い性格
・利他的な性格(中略)
パニック障害になりやすい性格の人は、総じて心根がやさしい人が多いのではないでしょうか?やさしいがゆえに、気をつかい過ぎてしまうのでしょう。
自分の気持ちを押し殺したり、他人を優先する傾向のある人、不安や恐怖観念などからストレスを感じる人がパニックになりやすいようです。
またパニックの原因は辛いストレスだけでなく、以下の原因も考えられます。
強い疲労、カフェイン、神経伝達物質の異常といったものも主な原因と考えられています。
自身がパニックになりやすい特徴に当てはまるからと言って、必ずパニックになるというわけではありません。いろいろな要素が関係しています。
ノルアドレナリンが多いので、せかすとさらにパニックに
日ごろはクールなのに、いざ予想外のハプニングが起きると大騒ぎする人は、緊張ホルモンのノルアドレナリンを多く分泌する体質です。
このノルアドレナリンが多いと、過剰反応、つまり大げさになります。
ノルアドレナリンとは…
「怒りのホルモン」や「ストレスホルモン」という異名も持つノルアドレナリン。
ドーパミンとは反対に、ノルアドレナリンは、ストレスに反応して「怒り」や「不安」、「恐怖」といった不快な感情に深く関係しております。
怒りや不安の不快な感情に関わるノルアドレナリンは存在する意味がないのでは?
と思われる方も多いかもしれませんが、実はそうではありません。ノルアドレナリンがあることで、知らず知らずのうちに外部からの危険やストレスに対して瞬時に身を守ることができているのです。
出典:セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンの関係とは【三大神経伝達物質について】
危機管理の働きがあるノルアドレナリンですが、分泌量が多いとイライラして攻撃的になったり、パニックやヒステリーを引き起こす原因になります。
このタイプの人へは、どう対処すればいいのでしょうか?
まずは、正確な状況を把握
まわりにこのタイプの人がいた場合、まわりの人はこの人のパニックを真に受けて、一緒に慌てないようにしましょう。
正確に状況を把握し、解決への優先順位を明確にし、ひとつひとつクリアしていけば、問題は解決します。
また、緊張を和らげ、冷静さを取り戻させるためには、相手に状況を具体的にわかりやすく説明するのがポイントです。
説明が曖昧だったり、これくらい言わなくても大丈夫だろうと省略してしまうと、うまく伝わらないことがあります。
そして何よりも、このタイプはせかされるのが何より苦手。せかすと、さらにパニックになってしまう可能性大です。
速やかに事を運びたい時こそ、「ゆっくりで大丈夫だからね!」という言葉が効きます。
自分がパニックになるタイプの人
自分がパニックなるタイプの人は、焦ってしまったとき、物事を整理するために、現状をリスト化してみましょう。
そうすることで、問題点と、それに対応してやるべきことが可視化でき、何から手を付けていけばいいのかわからない、という不安がなくなります。
あとは順序よくこなしていけばいいだけなので、慌てる必要はありません。